建築と建設について
建築と建設の違いについてご存知でしょうか。両者とも似たような意味だと思われがちですが、実はそれぞれ違った意味があります。
■建築と建設について
建築とは、家などの建物や建築物を建てるときに使います。建築物の計画や設計、使用するまでの過程のことを意味します。もしくは、建物そのものを指すこともあります。
一方建設は、建築と同じ意味を持っている他に、道路や橋、ダムなどの土木設備の建設や、林業、造園、海洋分野も含まれています。建築と比べると建設の方がはるかに大きくて広範囲な構造物を作るイメージがあります。
■芸術的な要素がある建築
建築には芸術的な要素もあります。実際、建築物に対して芸術的な観点から表彰されることがあります。建築が芸術的な要素があるのは、architectureの和訳に、建設の総合芸術として「建築」という言葉が使われるようになったためと考えられています。しかし、現代では両者とも同じように使われることが多く、そのため建築と建設の区別が曖昧になってきているのではないでしょうか。
■建設のイメージとは
建設は「道路や橋などの大規模な構造物を作っていく」という意味があるため、土木の分野をイメージされる方も多いようです。「建設的な意見」という言葉もあるとおり、着々と作り上げていくという意味合いが強いのではないでしょうか。
建築と建設の違いについて考えてみると、建設業界について改めて考えることができるかもしれません。しかし、建設業界にとって重要なのが人材です。どのような構造物を作り上げるにしても、人の手がないと何も生まれません。特に近年、建設業は人材不足といわれており、現場作業員のアルバイトを求めてもなかなか人が集まらないのが現状です。